終わってから気づいた。
普通狂言のやつって2つやって解説あっても一時間半で終わるのに、
野村狂言座は3つあるからか、2時間弱やるんだね。
はい、ドームドーム~
水道橋ってなんかよく来たよなぁと思ったら、
懐かしの女子高生時代にSDHのスクールバッグはやったんだよね。
昭和第一高等学校のね、彼氏の持ってる風で人気あったのよね。
それとその坂の上のほうにあるのは櫻蔭ですわいな。中高一貫で女子ダントツトップの偏差値。
塾講師時代に入試が終わるとそこらじゅうの中学に散って、みんな急いで入試問題集めて
解いて、今年の入試分析をするんですよ。塾みんな競争ですよ。
一部500円とかで誰でも買えるから、塾関係者以外にも、そこを目指してる子の保護者とか、
かてきょやってる人とかも買いにくる。
そんなお受験色濃厚な町、文京区。
初の宝生能楽堂です。あるの知ってたけど一生関わらないものかと思ってたわ。
東京ドームが中段の平地にあるじゃないですか、そのさらに上の段に向かう急坂の入り口にあります。
白山通りなので、ナチュラルでサンゴでも眺めたいけど眠いしどうせ買う金ないので行きません。
玄関正面にまで何台も車があってなんか違和感。
どうにも公民館。
正月なのでお飾りありました。
松の絵があんまり好みじゃない。ってか何このカバー!?なんだろこの公民館クオリティ!?
座席の番号が読めない!?なのでみんな指でぐりっとしてのぞく。
照明なんかはこんなもん。
蛍光灯とか。
なんだろ、宝生能楽堂って、他のが見てないからそう思うのか、なんか質素なんだね。
中庭は暗くてライトアップもしてなかったのでよく見えませんでした。
隣の敷地はお稲荷さんがライトアップされててきれいだったんだけどね。
で、どうだったかっていうと、S席のチケットだったのに、すんげー後ろで。
何やら年間で4枚のチケット一括購入ですべてS席なんだけど、正面席ではあるけど
その中でどこになるかはわからんらしいのよ。
でも、S席なら7000円、他だと6000円と5000円もあったよね?
どうせランダムになっちゃうなら、安くてよかったじゃーーん とS席のS席らしからぬ処遇にがっかりさ。
で、それより何よりがっくりだったのは、今年初萬斎だ~しゃきっとパワーもらっとこーと思って
眠い目をこすりながら行ったのに… 夜勤と夜勤の合間で寝ずに行ったのに… しかもこの後
絶食勤務して朝になったら健康診断行くという・・・・
まず、石田さんの解説のマイクが入ってんだか入ってないんだかわからんボリュームで、
なんだけど石田さん普通にマイクを使ってる用の音量でしゃべってるから、
S席(後方だったからw)なのに声が聞こえない。
手を挙げようかと思っちゃいましたマジデ。
続いてなんか萬斎氏がいまいちだった。ぶっちゃけるけど。
なんだろ?中村さんてのが最初出てきてね、ああまだ若いんだろな~って思ってたんだけど、
それに合わせたのかわからんけど、第一声で萬斎氏の声も一緒にこっちまで響いてこない。
すり足とか、あれっそんなムーンウォークかホバークラフトかってくらいになんかふわーーーっと浮いてて
うごきに重みがない。全然ない。
最初合わせてたんだかわからんけど、後半でもういいやってなったのかわからんけど、
どんどん声張り始めて、そのときにゃ一緒に中村君と謡うんだけど、中村君口パクになってねーかくらい
かき消されちゃって、もう萬斎氏が主張したほうがよかったのか中村くんに合わせたほうがよかったのか
わからない状況に。
私まだ全然狂言のなんたるかもわからんですけど、気軽に楽しんでるだけの素人ですけど、
その日の中村氏は「お笑いで台本棒読みのために、間も何もあったもんじゃない」状態。
詳しい観客が前のほうでくすっと笑ってて後で気づく、
あ、そこ笑かしたいとこだったのか。
声量も、頑張って張ってるのはわかるんですけどね、響いてこないんですよ。
それに萬斎氏が合わせたのか無理やり後半挽回しようとしたのか、
それとも単に萬斎氏も体調不良だったのか、とかはわからない。
わからないけど、後ろの席にいた「初めて狂言を見る接待サラリーマン」数人の中に、
今日の最初のやつを見終わったあとの微妙な感想って
いったら。
でーすーよーねー
もうなんかごめんね…、って私が思っちゃったし。、
普段はこんなもんじゃないんだよ、って言ったところで、観劇ってのは足を運んでの客に対し
一発勝負だからね、大変だわ~とつくづく思った。
これからの若者だから、見守っていかんといけないよねって気持ちと、
事実狂言は舞台を踏んで成長していくって言うしね、って思いと、
ぶっちゃけそれで●●●●●●・・・!!!! って気持ちがくすぶるのと。
その後の万作氏、石田氏、深田氏、高野氏らの和泉流の層の厚さに救ってもらった感じ。
最初に確かに石田氏も言ってた。
「今日のは正月で「寿ぐ」ものなので、おもしろくないから普段やらないやつもあるけど」って。
そのせいなのかもしれないけど。餅酒、めっちゃ謎。
狂言座だから、いろいろすでに観てきた人たちもいるからの選び方だったんでしょか。
その分、
今日の高野氏の光りっぷりがなんだか神々しかった。
万作氏の間の良さもその他面々ブレなくいつも通りの楽しめるできだっただけに、
一発目のあれはなんだったんだろうか… とものすごく引っかかってしまう今年の初狂言なのでありました。
------------------------------------------------------------
「第65回 野村狂言座」
2014年1月16日(木) 18:30~
◆解説 石田幸雄
◆素囃子 神舞
大鼓 柿原光博
太鼓 小寺真佐人
小鼓 鵜澤洋太郎
笛 藤田貴寛
◆狂言「餅酒」
越前の百姓 野村萬斎
加賀の百姓 中村修一
奏者 月崎晴夫
後見 岡聡史
◆狂言「宝の槌」
太郎冠者 野村万作
主 深田博治
すっぱ 内藤連
後見 飯田豪
◆狂言「岡太夫」
聟 高野 和憲
舅 石田幸雄
太郎冠者 岡聡史
妻 竹山悠樹
後見 中村修一