現場では普通でも、知ると喜ぶ人がいたりするので
気まぐれに書くマメ知識。
犬のシャンプーするときは、お湯にボトルを浸けたりして人肌に。
過敏な子はシャンプーの冷たさでも嫌がるし、反応なく見えても
ストレスの蓄積になりシャンプー嫌いにしていることもあります。
冬場は特に冷たくって出てこなくなるしね。
↓の画像はカリスマさんで有名な下北BUBBLESの長瀬さん。
同じ人に習ったから兄弟子?になるの?きりないくらいいることになっちゃうか。
BUBBLES大解剖の取材時の一コマ。やっぱり温めてる。
うちではこんな感じに犬濡らしているときに突っ込んでおくだけで
使いやすさも断然違います冬場は。夏はしなくていいけど。
次、水流。
犬の心理としては、何か楽しい学習をしたのでない限りは
シャワーの水流は不快です。
なので、シャワーヘッドを体に押し当てつつ、
反対の手で水を溜めてしっかり肌をふやかします。
(反対の手は画像ではカメラ持ってますのでご了承ください)
体からシャワーヘッドを離すと、同時にヘッドを持っている人の手は
保定していないことになりますから、不安定ですし
音やシャワーのこそばゆい感じに犬は嫌がって逃げます。
某有名専門学校とかだと端からシャワーではなくホース状態で
じょぼじょぼ教えたりもしますが、それも一つの手でしょうけど、
実際にはサロンや家でホースでやるところは少ないと思うので、
シャワーヘッドだろうとホースだろうと
水圧と温度をうまく扱えるようになることが必要です。
ただし、押し付けているときには必ず反対の手で受けて、
熱すぎたり冷たすぎたりしないように注意しましょう。
そもそも温度不安定であれば十分注意しましょう。
この「濡らし」の作業はとても重要で、ちゃんとできれば
大方の汚れを落とせますし、その後のシャンプー量が減らせ、
イコール肌負担も減ります。さらに、汚れもよく落ちます。
「ただ濡らすだけなら私でもできる」と多くの人が思うと思いますが、
「ただ濡らすだけなら私でもできる」と多くの人が思うと思いますが、
実際生徒や技術不足だとこれができません。
毛の多い柴や秋田などは、恐らく一般の飼い主さんだと濡らせてません。
脂汚れの着いた食器を濡らさずに洗剤をこすりつけたのを想像してください。
洗い流しても、汚れもよく洗剤とまじりあってない上に、
洗剤自体がねばっと濃く食器にへばりついて、よく落とさないと
落ちないと思います。
人間の肌でも、濡らさずに髪の毛にシャンプーを刷り込んだのを
想像してください。シャンプーを洗い落とすほうが大変ですし、
擦れて皮膚にもよいことはありません。
これが肌のデリケートな子なら、
これが肌のデリケートな子なら、
擦り傷にシャンプー原液を刷り込んだようなものです。
先日ご紹介したDVDの中島先生の言葉を借りるなら、
シャンプー剤を皮内注射したのと同等の毒性を生じます。
次、顔の洗い方。
和犬や神経質な犬(というより洋犬などなんも気にしない系でない限りは)は
特にですが、よほど鈍な犬以外は、基本耳や顔に水でぬらされるのを嫌がります。
シーズーやチワワなど、目が出ていたり鼻ぺちゃは鼻に入ったり
目に水流が当たったりするのを嫌がります。
というか当然なのですが。私だってされたくない。
柴で多いのは、耳に入るのを嫌がります。というかこれも当然です。
![イメージ 6]()
柴で多いのは、耳に入るのを嫌がります。というかこれも当然です。
こういったときに、桶などに湯を溜めて、スポンジに湯を含ませて
顔に持って行く、というのは非常に有効です。
スポンジは、洗車スポンジとか人間用でもいいですが、
とにかくやわらかい方が安全ですし、使いやすいです。
やわらかいのは安全で使いやすいというだけで、
これでこするわけではありません。
ざぶっと湯を含ませて、犬の頭の方に持って行く、その輸送に使うだけです。
絞りかける、という感じ。
(画像は写真撮るために片手でやっていますが、必ず耳はふさぎながら
(画像は写真撮るために片手でやっていますが、必ず耳はふさぎながら
流してください)
これをしてあげることで、シャワーヘッドだったら冗談じゃない!っていう子も、スポンジなら大抵できます。なければタオルに含ませるのもアリです。
これをしてあげることで、シャワーヘッドだったら冗談じゃない!っていう子も、スポンジなら大抵できます。なければタオルに含ませるのもアリです。
そもそも犬を見たときに、平気かどうかわからない初めての子や、
犬に思いやりを持ってやってあげるなら、シャワーじゃなくスポンジ輸送の
顔洗いがいいと思います。プロならもちろん水流弱めて指につたわせることで
シャワーヘッドでもできますが、おうちで洗う場合はそれはスキルが必要なので、
スポンジがおすすめです。
それに、そうやっても「どうしてもシャワー水流が嫌!」っていう子はいるので、
それだったらスポンジでさっさとやってあげたほうがお互い良い。
生徒が柴犬にいきなり顔にシャワー持ってったら、
「そりゃ怒るわ」ってなりますw
それと、慣れてておとなしくなっている子に、もう平気だろうと
安易にシャワーでじゃばっとやろうとすると、それも大抵怒られます。
「何すんのよ!!!」って言われます。
ブチギレタイプのボーダーとかもスポンジのほうがいい。
それと、こういうスポンジを用意しておくと、
ブチギレタイプのボーダーとかもスポンジのほうがいい。
それと、こういうスポンジを用意しておくと、
あらかじめシャンプーを湯に溶いてざぶざぶ泡立てて肌に優しいシャンプー剤を
作ることにも使えます。
トリマーがプロとして考えながらやるコツはひとつひとつ取り上げたら
きりがないんですが。ひとまずふと書いてみました。