ほとんどの飼い主さんが、一般の動物病院は夜間人が不在になることを知らない。
(だから安い)
善意で残って看病する場合があるが、それを常とすると
獣医師が過労で長く続かない。
夜間はヒトの生理現象に逆らって働くので、きつい。
さらに起きて動く人がいない時間帯に、「ほかに助けは求められない」
「機器トラブルがあっても即座にどうにかしなければならない」
という状況でこなせる人間でなくてはならないので、給与を高くしてもなお
人材確保が困難。昼夜逆転させた生活への持久力と、急患の波に対応する
瞬発力がいる。無事確保したときに、当然それは飼い主の負担する
医療費に反映される。何時でもどんな設備でも同じ金額で診てっていうのは無茶。
動物病院の場合、人間の病院と異なり保険という確保がないために
長期継続の地盤づくりが難しかったりする。
人間の病院でさえいろいろあるのに、全員無保険で代金回収が困難と思われる
患者かどうかってなったら、さらに殺伐とするだろう…
ほとんどの飼い主さんが、もしものときの病院をいくつか把握しているものの、
そのもしものときには受け入れ拒否される確率が非常に高いことを知らない。
(数多くリストアップしておくべき)
多くの病院が夜間の受け入れはキャパオーバーで飽和している。
即座な対応が重要な症例が、うちに来る前にたらいまわしにされたために
命を落とすことになった例は、一つ二つの話ではない。
そうせざるを得なかった病院のスタッフのメンタルも心配だ。
一朝一夕で解決されるものではないだけに、ふとつぶやいてみる。