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Channel: わんこと淡水&海水アクア、家庭菜園とか。
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動物看護師のお仕事5

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動物看護師のお仕事シリーズ。
入院患者の食事。

全員内容が当然ですが異なりますので、
何を何グラム食べたか、客観的指標が必要ですからすべて計ります。
残した場合も破棄前に計り記録します。
それと内服も準備します。
イメージ 1
 
だーーーーっと並べるかどうかは、看護師の性格にもよりますw
うちの看護師Oさんの朝飯準備はずらああっ!!!と並ぶので壮観ですw
写真のMさんは可もなく不可もなく、ほどほどに雑ですw
私が一番きっと雑です…

イメージ 4
食事に関しては、オペや検査の状況、嘔吐が続くなどの体調により
絶食絶水なのか、いつから解除なのかを看ながらやっていきます。
注射でやっていた投薬を、だんだん内服に切り替えていけるものは切り替えます。
 
一番楽な子はフードに混ぜても食べてくれるパターンですが、
そうそうありません。
 
そもそも家に帰れない=入院、にまでなっている状態ですから、
食欲がない子がほとんど。
そもそも「うちの子が!食べないことのないうちの子が食べない!」っていう
理由で受診することもあるくらいですしw 吐きが主訴なことも多いですし。
 
なので缶詰から少量で始めます。

当然、環境が異なることへのストレスもありますので、
ここは四苦八苦で看護師頑張ります。
 
あたためたり、口でもぐもぐ食べるふりして誘ったり、
猫だとカラーに落としてみたり、犬だと地面に落としたら食べる子とか、
口にぐいっとおしこめると「あれっ ぼくお腹空いてたかも」って
食いだす子とか。
イメージ 7

薬も毎度となると警戒しだすし、やむを得ず直接口に入れなければ
ならないときも。カンシとかのはさむもので口の奥に入れて
口閉じさせて飲ませるとか。噛まれるリスクがぐぐっと上がりますw

しかも、食前に投薬をする必要がある子も多く、アルサルミンなど
胃壁保護のスクラルファートを飲ませたり。30分前とか1時間前とか。
胃腸の動きをよくする注射をうってから、の子もいます。
イメージ 5
イメージ 6
まずい!もう1杯!!
 
大抵嫌がるけどたまーに素直に飲む子もいるw
けんちゃんはこの前の入院のとき、自分から飲んだ!今までそんな子
いたことない…いろいろミラクルな犬…w
 

そんな苦労をして食事と投薬を済ませても、げえーーーと吐くことも多く。
 
そうすると吐物の中に薬が入っているかも確認と、
必要があればまた投薬したり。注射でいれてもらったり。

で、ほとんどが手で食べさせたりと一苦労なのですが、
ある程度食べてくれば置き餌にもします。
しかしカラーが邪魔なので高くしてあげたり。
こうすると今度は気に食わねえと鼻でひっくり返すダックスとか
ダックスとか。
ひいひい言いながら不可抗力で水ひっくり返すゴルとかバニとか。

しかも最初は「いらねえ」って言ってても、だんだんと食欲が上がってくると、
突然フードガードかましてくるとかとか。
皿の上げ下げに突然噛んでくる。回復傾向なのでいいんですけども…

ご面会時に飼い主さんからだと食べる子なんかもいます。
すーんごい神経質で意地でも食べようとしない子もいますので、
そういう場合状況見て一時退院させることもありますが、
十分な医療を得るにはアレなのであーあ。と思いますがしょうがない。

しかし。
食べなさそうに見えて食べる!とか。
よくここまでの状況になってるのに食べるなあ!っていう子もいて。
そういう子って長生きしたりする子もいるんですよね~ 
大抵18才です!20歳です!っていう子って、とにかく食が細いってことがない!
やっぱり食べる子は強いなぁ。
 
うちの病院では超有名人なダックスは、脳腫瘍のオペしてから…
2年くらい経ってる?もっと?ですが頑張ってるんですよねー
薬の影響もあるだろうけど、そもそも食い気旺盛な子で。
発作が出たりするのでよく預かりで来ます。

亡くなる寸前まで食える子は、いいなぁゆずもそういう死に方してくれると
いいなぁと羨ましく思えます。
 
 
 
食事が終わったら、食器洗い。
洗剤で洗って、塩素水に浸けて、すすいで乾かします。
本院では回らないので食器乾燥機が動き続けています。
写真は散らかってますが片づけちう。イメージ 2
感染性の病気の子は、もちろんすべてを別に扱わなければいけません。
夜の主任獣医師は、手が空いてると食器洗いも手伝ってくれたりしますw
良いお父さんww
イメージ 3

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