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Channel: わんこと淡水&海水アクア、家庭菜園とか。
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昇華

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今、歯医者行ってきた。

私が小学校の頃からの、20年以上のおつきあいの歯医者さん。
手のおばちゃんとかもうおばちゃんじゃ…
 
家族構成みんなわかってて、
「お母さん1年頑張って通って全部治したんですよ~ 
●●さんも頑張りましょうね~」っつって結構面倒くさい。
夜勤明けとかしかめっつらで話しかけんなオーラ出してるけど、
これから仕事のときはすぐばれていろいろ話しかけてくる。
まるで思春期の娘とおかん。

しかもうちのじーさんがいちいち仕事のこととかも話すらしくて、
私の職も知っている。隙あらば助手がそれぞれに犬相談してくる。

前回突然そのおばちゃんが犬の話を始めた。
犬種も結局わからんけど私が知ってるかのように話始めた。
聞いてたら、すでに5年前に亡くなった犬の話だった。

「私がああいうふうにしてたせいで病気になっちゃったのね」っていうから、
「いやなるやつはなるよ。関係ないよそんなん。」って言った。

今日行ったら、会計のときに「この前佐々木さんに話聞いてもらったおかげで、
すごくすっきりしたの。ありがとう。来週命日なの。」って泣いた。
私も歯医者の患者テンションだったから突然でおおう!とは思ったけど、
「大丈夫だよ」って言った。
大丈夫だよ、犬は人間がぐるぐる考えるよりもでっかい器で全部受け入れるし、
わかってるよ、って意味だったんだけど、片言になってもうた。

今反芻してると、大事に大事にして、十分愛して、それなのに亡くなったことで
「私がああしたせいじゃないか」なんて死後何年経っても
自分を責めてる飼い主さんがいるのはせつないな、と思うし、
それがわかるのは自分も自分を責め続けた経験があるからだし。
 
の経験も大事だったと今は思えるし、今の職場で働いてお金いただいて
いることが、お金以上に誰かの心をふっと救えることがあるのだとしたら、
ひたすら心殺してきた私の獣医療人生にも
どこか活路が見いだせるかもしれない、と思った。

こんなブログの隅っこで言ってて申し訳ないけど、おばちゃんありがとう。
 
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